読んだ

こういう時期は本も読めなくなって、「danchy」のバックナンバーをパラパラめくってたりするんですが、非常におもしろい本と出合えて幸せ。

20世紀の幽霊たち (小学館文庫)

20世紀の幽霊たち (小学館文庫)

ハートシェイプト・ボックス〔小学館文庫〕

ハートシェイプト・ボックス〔小学館文庫〕

先に短編集の「20世紀〜」を読んで悶絶。「蝗の歌を聞くがよい」とかくらくらする作品が目白押し。題名忘れたけど、空を飛べるようになった男の話も秀逸でした。

で、長編の「ハート〜」を読んだら・・・大傑作。

ここ10年ほどで一番怖い読書体験ができました。特に冒頭の加速感、ゾクゾク感がすごかった。怖いです、この話。しかも優れて叙情的なのがたまらない。亡霊に追い回されながら主人公が新曲(この人、ロックのスーパースターです)を作り始めるシーンとか、ぐっとくる場面がたくさんある。

作者はS・キングの次男。ひょっとしてオヤジより才能豊か、かも。早く次の作品が読みたい。